確定申告の時期が近づいてきました。
ということで税金について興味がわき、図書館で適当に目に留まったのがこの本。
元税務署員という著者が具体的に、かつ税制についてディスりながら書かれています。非常に読みやすいです(2012年の本なので、一部状況が変わっているとは思います)。
本書にポイントは、
- 副業をして税金を安くする
- 不動産を購入して税金を安くする
- 会社と業務契約をする
という3つの方法で会社員の税金を減らそうというものです。
僕自身に当てはめれそうな①と②について見てみましょう。
①の副業をして赤字にするというのは、基本的には経費の積み上げになります。家賃や光熱費、車、パソコン、通信費を副業をすることによって家事按分をしましょうということですね。
また青色申告で妻に給料を支払うという手もあります。
②の不動産経営について。
サラリーマンの信用というのは大きく、ローンが組みやすいです。本書では住宅ローン控除について、この項でかかれていましたが「かぼちゃの馬車」事件以降、これは使えませんね(もちろん自宅分はOKです)。
また建物の減価償却を使うことで経費が膨らみ、不動産所得で赤字となります。
①にしろ②にしろポイントは、事業収入や不動産収入は総合課税であるということ。つまり給与収入と合算が可能ということになります。
著者の基本的なスタンスは、もともと日本の税制がおかしいということ。消費税は金持ちよりも貧困層に痛い税制になります。一方、税制改革では、所得税や法人税の減税が発表されています。著者はここを指摘しています。
また社会保険料の高さもあります。
自分の家計を守るには、税金を知るしかありません。会社員は給料が把握しやすいので、簡単に税金でもっていかれます。
著者は最後に、本当に税金を払いたくなければ、海外に住むことだと述べています。これは橘玲氏も度々述べていることです。
まぁ結局はそうなるのですよね……。