ご存知の通り、円が急落しています。
1ドル=80円だった為替が、1ドル=120円あたりになっています。。最高値からは3割の下落です。今回は、投資の世界分散の重要性について考えてみたいと思います。
円建て資産の目減り
1ドル80円時代に全て円建て資産だった人はこの円安で、ドル建てでは3割の資産下落となっています。
実際のお金の価値が下がっているので、資産の目減りとなります。
定期預金は原価割れをしないから安心なんていうのは幻想であることがわかります。
外貨建てで資産を持つことは通貨価値の下落によるリスクを軽減させてくれます。
かつて80円時代に数年のうちに120円時代が来ることを誰が予想できたでしょうか。
それぐらい為替は予想できないものです。予想ができない世界で、リスクを取りたくないのであれば、世界分散投資を考えてみてはどうでしょうか。
アベノミクスの目指すもの
誰のそもそもアベノミクスの金融政策は、インフレを起こすこと。日銀は紙幣を刷り円の価値を下げようと協力しています。
このまま続いた場合は、どうなるでしょうか。
まず円建て資産で定期預金などを持つ人間の資産を直撃します。つまり老人層ですよね。
さらに賃金って簡単には上がりませんから、資産が無い層も打撃を受けます。
あくまで金融政策は、麻酔薬のようなものだと思います。麻酔薬の効いているうちに手術しないと、麻酔から覚めらたら病気のままでしたということになりますよ…。
ちなみに自民党のCMは、「景気回復 この道しかない」とあります。現在行っているアベノミクスの金融政策は、使えるものは全部使っているので、確かにこの道しかないというのは事実です。ぜひ、選挙で大勝したあかつきには、第3の矢をちゃんと飛ばしてほしいです。
ではどうすれば良いか…
インフレを起こすことがアベノミクスの金融政策の本質であろうことは先に書きました。では本格的なインフレがきた場合のことをちょっと想像してみましょう。
もちろん日銀もバカではないでしょうから、ある一定のところで市中に出回る紙幣を刷り続けることをやめるでしょう。しかしこのタイミングって難しいですよね。
発表後は株価は軟着陸できれば成功ですが、それまでに実体経済が伴っていないと、暴落するでしょう。残念ながら第3の矢はまだ効果は出ていません。飛んでいるのか飛んでいないのかすらわかりません。
現在、麻酔は効いていますが、体はまだ病のままです。早く手術しないと薬が切れてしまいます。間に合うでしょうか。間に合わせて下さいね安部さん。
しかし間に合わない場合はどうするか。保険を掛けておく必要がありますよね。最悪の場合は、自分のことは自分でなんとかしなければならないことがあることを前提に動くべきだと思います。
最悪の場合を想定して動くことは、悩みの解消にもつながります。これはカーネギーの『道は開ける』に書いてありました。アベノミクスが成功すればそれはそれで良いだけのことです。そう考えると少しは気が楽になります。
そんなことを思う選挙前です…。

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