新書などで年齢をタイトルに入れ、明確にターゲットとする方法があります。このやり方嫌いではなく、ターゲットを明確にした方が、総花的にならずに本全体がまとまります。
本書はタイトルにもある50歳前後の会社員をターゲットにした本になります。
定年も見えてきて、再雇用制度なども利用して会社にしがみつこうか、それとも何かに挑戦をしようかということに悩む人に向けて書かれています。
さて本書は、新書ということもあり、全編あっさり書かれています。ポイントは
中年からのビジネスは、「小商い」から始めようというもの。
具体的には、
・開業資金は小さく
・会社時代の取引先をお得意様に
・50代はできることをやる
・目標は具体的に示す
・日常的なものほど安定経営をさせるにはよい
というもの。
また起業に際しては、退職前にネットワークの最大化(MBAやセミナーをすすめいますが…)、家庭の負債を最小化しておくことの重要性が書かれています。
会社でも、事業主目線や習慣にしておくことで、経営者になった時に自然と見本となることができます。
また後継者問題にも気を配っておきましょうなど、年齢ならではの指摘もありました。
老後とお金。みんな少し気になってはいるものの、どうしていいかわからない。本書は、年金や再雇用ではない生き方を提示しています。
僕自身は、まだ40になったばかりなのですが、少し上の年齢に向けた本を読むようにしています。その方が、準備期間ができますから。そういう意味では面白く、ザックリ読める1冊でした。
一生楽しく働ける50代からの起業 スモールビジネスのすすめ (角川SSC新書)
- 作者: 吉原直樹
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: 新書
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