不労所得。良い響きですねぇ。
ということで、最近、某有名投資ブロガーさんも手掛ける太陽光発電投資について考えています。
ちなみに我が家では、新築住宅に太陽光発電設備を乗っけていまして、約9年で投資費用を回収できる計算です。
今回考察したのは、こうした家庭用ではなく事業用の太陽光発電投資になります。
事業用太陽光発電投資の仕組は?
事業用の太陽光発電投資の仕組は、土地+太陽光発電設備を購入し、20年の固定価格での買取で利益を上げるというものです。
いくつかの事業用太陽光発電のサイトで分譲情報が掲載されています。それをみていると、大体利回りは10%程度。判で押したように同じような利回りが並びます。土地代が高い場所では、少し利回りが下がりますが、それでも9%程度となります。
個人的にこれには訳があります。施工業者が仕入れる太陽光発電設備の原価はおそらく販売価格の半額程度です(これは家庭用発電設備設置した時に原価の資料が間違って送られてきました…)。ですので、こちらはまだ何とでも調整がきく部分になります。
経済的な均衡点として利回り10%程度であれば投資する人が現れるということで、このあたりが販売価格として設定されるのでしょう。まさにアダムスミスの神の見えざる手ですね。
なので、事業用の売電価格が下がってもしばらくは10%の利回りを保つものと思われます。
太陽光発電投資のメリットは?
こうした事業用の太陽光発電投資を手掛けるメリットとして思いつくものは、
- 20年の固定収入が見込める
- 利回りは約10%
- 事業として登録をすることで、経費を計上して節税ができる
- 借入することができる
あたりを思いつくことができます。
一方、デメリットは?
- 20年後の土地の売却についての不安
- 災害や撤去についてのリスク
- インフレに弱いのではないか
ということが考えられます。災害については保険で対応が可能です。
撤去については、設置費用の5%程度を見込んでおきましょうということです。
個人的に一番のリスクは20年後の土地の売却リスクでしょう。これは調べてもイマイチ納得できる答えが得られません…。
太陽光発電設備があるような場所は、基本的には山奥だったりと使い物にならない土地です。こうした土地を持つリスクが一番気になります。
またインフレが起こると、固定収入の価値が落ちます。ですので太陽光発電だけで不労所得を確立しようというのは間違いだと思っています。配当金など他の所得と合算をして対応する必要があります。
他の投資商品との比較として事業用太陽光発電投資を考えてみる
事業用太陽光発電設備を持つ一番のメリットは、借入というレバレッジと利かすことができるということでしょう。信販会社のローンで2%程度の利回りで借入した場合、10%-2%=8%の利回りで運用ができるということになります。
一方、インフラファンドの利回りが税引き後で6%程度ですので、利回りの差はわずか1%程度の差となります。
手持ち現金で6%の利回りか、ローンを組んで8%の利回りかという選択になります。
勉強のつもりで1000万円程度の小さめの太陽光発電設備を持つのはありかなぁと思っていますが、イマイチ踏み出せません……。
一番のネックは、やはり20年後の出口戦略です。税金などの申告の面倒さもネックです。
それだったら住宅ローンを借りっぱなしにして、インフラファンド買ってればいいじゃんとも思うのですよね。