「不労所得」
良い響きですね。そんなタイトルにひかれて本書を手にとりました。
資産形成の第一歩は、分散にありますが、収入源についても複数持っていた方が良いとされます。僕をはじめ多くの会社員は、まず「給与所得」によって基本的な収入ベースが確保されます。
つづいてもう一つの柱を持とうというのが、本書のテーマになります。会社員的には副業になるのですが、ここでアルバイトなどの時間労働に縛られてはいけません。本書では時間労働を「苦労所得」と皮肉っていますが、要するにお金に働いてもらう、他の人がお金を持ってきてもらうような所得を目指すことが重要となってきます。
本書では、その方法論として多くを不動産投資、つづいてFXを使った投資?というものを紹介しています。
FXの部分は、個人的には賛同しませんが(食わず嫌いとも言われますが…)、不動産投資については少し興味があるのも事実です。
不動産投資において最重要は、いかに安く仕入れるかということですが、現状不動産価格が高止まりしている現在において、なかなか手を出しずらいのが現状です。ただ不景気になった時に備えて、勉強しておいて損はありません。
ただ昨今、REIT市場の整備があり、現状でも約4~5%の利回りを確保できる(リーマンショック時は7%超えも多数あり)方法がある中で、現物不動産に手を出す有効性がなかなか見いだせないところです。
現物不動産に投資するメリットとしては、まず会社化しての経費計上や相続時のメリットでしょう。不動産の会社化には、目安として5棟10室といわれています。確かに地方の300万円程度の物件であれば、事業化への金銭的な道筋も立ちますが、都市部で5棟10室を作るには気が遠くなってきます。
もうひとつは、借入金を使ったレバレッジになります。幸い会社員だと金融機関も融資が付きやすいです。これを使うメリットは多分にあります。
ただ、手間を考えると、REITかなぁというのが現実的な僕の現在の意見ですが…。
一生好きなことをして暮らすための 「不労所得」のつくり方 (光文社新書)
- 作者: 吉川英一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/02/15
- メディア: 新書
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