『黄金の羽根の拾い方』など独特のマネー本を出している橘玲。たまたま時間があったので、軽く読むつもりで購入しました。
非常に読みやすいマネーエッセイですが、奥が深い。彼自身の新自由主義者的な考え方に基づいた人生設計のエッセイでもあったりする。
一般的な日本人の常識からはかなり逸脱した考え方で、面白い。
気になった語録
エッセイというものは著者の考え方が、直球で表現されているので、語録がいっぱい転がっています。その中からいくつか。
- 教育は投資であり、消費であり、親の自己実現であり、子供の安全保証でもある
- 労働から利益を生み出す個人の能力が人的資本。しかし人的資本に価値があるのは、希少な場合のみ。従って比較優位の市場で勝負する。
- (サラ金の取り立ての話から)人が死を選ぶのは暴力への恐怖ではなく自分を生きる価値のない存在だと思い知るからだ。
- 自由とは人生に複数の選択肢をもつことだ。これは経済的独立ということと同義。
特に2つ目と4つ目は、著者の他の本でも繰り返しいわれている、彼のコアの考え方となっています。読みやすいが非常にためになる、考えさせられるエッセイでした。
人生設計は計画的に。
知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語 (幻冬舎文庫)
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/10
- メディア: 文庫
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