お金について、徒然と。

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イオンから配当金のお知らせと事業報告書が届きました

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イオンより優待還元のお知らせに続いて、配当と株主総会の招集の通知がきました。まずは配当ですが、100株で1300円の配当となっています。年2回の配当ですので、購入価格に対する税引後の利回りは、2.12%となっています。現在株価に対する配当利回りは、1.76%となります。

 

イオンの事業報告から

次に事業報告から抜粋です。前年と比較しておきます。
 
営業収益  5兆6853億→6兆3951億(112.5%)
経常利益  2125億→1768億(83.2%)
当期純利益  745億→456億(61.2%)
一株当たり純資産  1305→1336
 
ということで、増収減益。ダイエーの子会社化が業績悪化の原因と言われていますね。
 
面白かったのは、部門別の構成です。
主要な部門別で営業収益と営業利益の構成比を見てみましょう。
 
部門別(営業収益・営業利益割合)です。
 
GMS事業                    45.2%  /  20.9%
SM事業                    23.0%  /  7.28%
小型店事業                   4.1%  /  2.66%
金融事業                       4.2%  /  24.4%
ディベロッパー事業   3.2%  /  25.9%
サービス事業               5.7%  /  11.8%
アセアン事業               2.6%  /  3.9%
中国事業                        2.1%  /  赤字
 
となっています。これを見るともちろん小売ですので売上としては小売業の部門が大きいですが、利益では金融・ディベロッパー(不動産)部門の方がすでに大きくなっています。
ショッピングモールという集客装置を使った不動産と金融業となりつつあります。なお同業のセブン&アイでは、小型店事業(コンビニ)と金融事業が利益ベースでは主力となっています。
金融以外での個人的に期待は、サービス部門とアセアン事業です。人口減の日本において、単なるディベロッパーでは限界があります。一つはサービス業部門で深く、もう一つはアジア展開で広くということですね。
 

お金に近いところほど儲かる哀しい現実

こうしてみると金融事業がいかに儲かるかということがわかります。楽天がどうしても金融に参入したかったことにはこうした理由があるのでしょう。
これはお金に近いところにいる方が、物をかいするより利幅が大きいということです。資本主義の現実はこういうことなのかもしれません。
小売の2強のセブンとイオンですが、この二つは上手に金融業をスタートさせました。それ以外は残念ながら金融業を仕掛けられずにいます。それが2強たる由縁でしょうか。