お金について、徒然と。

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(読書)モノの減価がまるごとわかる本/ライフ・リサーチ・プロジェクト

昨年、仕事で商品を仕入れて、販売することがありました。いわゆる小売り業です。実際の商品よりも梱包費やパッケージ費、そしてなりよりも配送費がかなりかかる経験がありました。

売価の1/3が原価、さらに1/3が経費としてかかり、粗利は20%程度でしょうか。間接費を除くと10%ぐらいが手元に残るかなぁという状態だったと思います。

 

その経験から商品の原価って実は販売価格の30%ぐらいなんだよなぁと身をもって感じました。

その経験から本書のタイトルに惹かれて読んでみました。

 

本書は飲食や日用品からはじまり、原油や旅行、サービス業など広範囲の原価について、広く浅く紹介されていました。

 

全体的には、小売りや飲食に関わるものは30%程度が原価のようです。そんな中原価が安いものは、飲料品。ソフトドリンクや水は極端に原価が低いのがわかります。

一方サービス業は多岐にわたります。葬儀屋が20%、ガソリンスタンドはガソリンの利益は1ℓあたり数円、ホテル業は、宿泊が利益率50%、宴会が利益率30%と言われているということです。

 

原価の概念と利益率の概念が途中からごちゃごちゃになっているのが、ちょっと残念です。ただ色々な商品やサービスが、間に入る人ごとに、マージンがのって消費者の手に渡るときの値段になっているのがわかります。

つまりGDPの仕組みといえばそれまでなのですが……。

個人的には、生産者が直接売ることによって利益を得られる仕組みが一番だと思っています。なんだか経済って不思議ですね。

この原価についての概念をもっと数字的に学びたいのであれば、簿記2級の工業簿記とかを勉強するのがいいのでしょうね。

「モノの原価」がまるごとわかる本

「モノの原価」がまるごとわかる本

  • 発売日: 2015/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)