お金について、徒然と。

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海外旅行で行ったマレーシアで感じた雑感。

夏休みの海外旅行で、家族でマレーシアのコタキナバルに来ています。コタキナバルはクアラルンプールから2時間半、ボルネオ島にある町で、もはやフィリピンからの方が近い町になります。

コタキナバルをセレクトした理由

毎年夏休みは、家族旅行でちょっとした近場の海外旅行に行っています。いままでにシンガポールケアンズと訪問してきました。今回も悩んだ末、行ったことのないボルネオ島をセレクト。子どもが喜ぶであろう動物(テングザル、オラウータン、昆虫)とも出会えるであろうとセレクトしました。

日本人が少ないコタキナバル

日本からは成田から直行便があり5時間半ほど。しかしそれ以外の都市は、経由便となります。それもあってか日本人の少ないこと!

日本人が少ないのは日本語ツアーの参加者の少なさでも感じました。キナバル山のふもとへ行くオプショナルツアーでも、日本語ツアーは我が家とあとおじさん1名のみ。夏休みでこの状態となると、他の季節はもっと少ないでしょう……。

それに反して多いのは、韓国人、そして中国人。特に韓国人がかなり多いイメージです。実際、名古屋からの経由便では、チェジュ航空など韓国のLCCの便が多数出てくるように、韓国からはメジャーな行先になっているようです。

ここ最近は1ドル=110円を切るまずまずの円高水準です。それでこの状態ですから。

本当に日本人は海外に行かなくなったのか?

とここまでは感じたことなのですが、本当に日本人は海外に行かなくなったのでしょうか。日本政府観光局に資料がありました。それによると2018年は1895万人が海外に出国しており実はこれは過去最高となっています。

 

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過去10年間の日本人の出国者数

 

僕の肌で感じたところとは違います。となると考えられるのは、

・行先の変化

・年代の変化

・観光ではなく出張ではないか

といったあたりでしょうか。

実際ここ数年の海外旅行のトレンドは、韓国・台湾となっています。なんとなくイメージ通りですね。

続いて年代の変化。ファミリー層での海外旅行は減っているのではないでしょうか。家族で海外旅行となると50万円コースですから。可処分所得が減る中でこれだけ捻出するのは、至難の業です。

実際年収1500万円超の世帯の海外旅行率は増えています。

海外旅行格差から見える日本社会の深い分断 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

この記事にもあるとおり、子育て世帯の格差が浮き彫りになりやすいのが、余暇のお金の使い方です。海外旅行は費用としてかなり掛かりますので、それがより一層浮彫になっています。

 

また若者でも女性同士は健在ですが、カップルは減少しているのではないかと考えられます。また今回の旅行で韓国人では男同士での旅行は多数見かけましたが、日本人の男同士はあまり考えられません(まぁこれは僕が学生だった20年前も同じでしょうが…)。

これは若年男性の内向化があるのではないかと思われます。海外旅行は度胸を試されるものだし、恥だらけですから。恥をかきたくない、失敗したくないそんな考え方があると思います。

 

もうひとつトレンドは、ビジネス利用の増加ではないでしょうか。日本の経済規模が縮小する中でアジア市場に活路を見出すのは、もはや大企業に限ったことではないようです。町の小さな会社も製造業を中心に実は東南アジアでの生産移転や市場開拓をしています。こうしたビジネス活動により、渡航が増えている可能性が考えられます。

 

企業の海外進出については希望が持てます。ただ若者の内向化には首を傾げます。高齢化が進む日本は、いずれ市場規模の縮小が待っています。それが日本の現在の漠然とした不安につながっているのだと思います。

ただ海外市場に目を向けるとアジアは依然としてしばらく成長市場です。ここと日本をつなぐことが、唯一の規模と思うのは僕だけでしょうか。