10年ほどのお付き合いをしているセゾン情報システムズから昨年度の事業報告がとどきました。
実はこの銘柄、投資ファンド「エフェシモ」からTOBを仕掛けられたり、開発システムの不備の保証で多額の損害賠償を払わされたりとここ数年ぐちゃぐちゃな様相の銘柄になります。
事業報告書から業績を
報告書も昨年までのカラーの事業報告書から、なんとも味気のないものになってしまいました。
業績はこのようになっています。
売上 325億→304億→297億
経常利益 33億5000万→▲40億8100万→25億6900万
当期純利益 18億6300万→▲47億0700万→▲60億9400万
EPS 115.05→▲290.60→▲376.22
総資産 265億→256億→233億
純資産 165億→112億→49億
本業は問題ないのですが、前年からの開発遅延の損害賠償の特別損失がひどいことになっています。損害賠償は総額149億円で和解。昨年は83億、今年66億を引き当てています。
ややこしいのはこの相手が親会社であるクレディセゾンであるということ。これにはエフェシモにこの会社が狙われたことに関係しているようです。おそらくこのセゾン情報システムの資産価値をなくして、あきらめさせようということなんでしょうね。
損害賠償金という形で、親会社へ資産を吸い上げるということですね。
少し前までは、財務体質も優良で地味に利益もでている会社だったのですが、このありさまです。エフェシモの公開買付の時に売却が良かったなぁと思ってしまいます。
まぁ大した投資金額ではないので、行く末を見守りたいと思いますが。