優待目的で保有している東急レクリエーションから中間決算の配当金、事業報告書、株主優待通知が届きましたので、ご紹介します。
分配金について
2014年6月の中間分配金は、1口当り 3000円でした。
現在の評価額からの利回りは、0.9%(通期換算)となっています。
なお、購入価格ベースでは、1.04%(通期)の利回りとなります。
株主優待について
購入金額で60万円を超えるこの株ですが、魅力は何と言ってもその株主優待です。今回、初めて優待カードが送られてきました。こんな感じ。
半期で18ポイントが付与されます。これは映画9本分に相当します。紙の優待券で無いんですよね。これは転売封じということでしょう。ポイント付与は11月から。映画好きの僕としては、自分で観るつもりですので、楽しみにしています。
ただ、注意が必要な点も多々あります。
下の二つはわからないではないのですが、ぜひIMAXも追加料金で鑑賞可能にして欲しいです。
中間株主通信から
初めて今期から東急レクリエーションを保有しました。報告書を読むと意外な収益構造であることがわかります。
第二四半期の報告書を振り返ってみましょう。(第二四半期比較)
売上高 138億3900万→154億7200万
営業利益 3億3400万→6億5500万
経常利益 2億7200万→6億1500万
四半期・当期純利益 2億6300万→2億600万
営業利益が大きく伸びている原因は、「アナと雪の女王」効果であることは間違いありません。気になるのは半期で6億5500万円もの利益を出しているのに、通期予想が7億5700万円のままであること。これは前年から25%減の水準です。下期の大作が見込めないのもわかりますが、ちょっと渋すぎる予想だと思います。ぜひ上振れ期待です。
次にセグメント別の売上高と損益を見ていきましょう。東急レクリエーションは、大きく3つのセグメントに分けられています。映画館の運営の映像事業。ボーリング場・フットサル場・飲食・コンビニ・ランキングショップ・ホテル運営などのライフデザイン事業。ビル・住宅の賃貸業の不動産事業。それぞれの売上高と収益はこちら。
映像事業
売上高 80億6000万円
営業利益 5億0300万円
ライフデザイン事業
売上高 33億4000万円
営業利益 ▲7400万円
不動産事業
売上高 36億6400万円
営業利益 6億6400万円
売上においては、映像事業が約半分。残りをライフデザイン事業と不動産事業で分け合っています。しかし、営業利益をみると一番の稼ぎ頭は不動産事業。続いて映像事業となり、ライフデザイン事業は赤字となります。
映画興行会社において、不動産事業が収入が重要であるのことは、東急レクリエーションに限ったことではなく、東宝などでも重要な部門となっています。これは昔は駅前の一等地に映画館があったことに由来します。
ただその不動産事業の収益が前年同期比で、12%減となっている点は気になります。
不振のライフデザイン事業ですが、フットサルやボーリング事業は想定していたのですが、コンビニやホテルなども運営しているのですね。新規事業として取り組んでいるのはわかりますが、なかなか新規事業って上手くいかないのは多くの会社に共通のようです。
映画好きなので引き続き保有予定ですし、PBRは1倍以下とまだ割安だとは思います。が、日本が人口減社会になりつつある今、早めに次の事業の柱を作って欲しいです。