大好き、橘玲がまえがきを書いており、タイトルが気になって手に取ってみました。
純資産100万ドル以上のアメリカの富裕層を対象に、大規模調査を実施。初めて分かった彼らの「意外過ぎる成功の秘訣」とは?
アメリカの富裕層を対象としたアンケートが元になっているので、不動産事情や税制などの違いがありますが、基本的な考え方は参考になります。
本書によるとお金持ちになるために心に留めておくことは下記の8つになります。
- 人一倍努力をし、誠実であること。そして仕事への情熱を持つこと。
- 学校成績が凡庸でも成功への意欲を失ってはいけない。
- 多少の経済的リスクを背負う気持ち。たとえ失敗してもそれを克服する方法を学ぶ。
- 心から愛着を覚える職業を選ぶ。
- 成功の助けとなるような特質を備えた相手と結婚する。
- 家計の支出をコントロールする。買い替えよりも修理や再仕上を選ぶ。
- 家を選ぶときは十分に調査し値引きする。
- バランスのとれたライフスタイル(主に家族や友人との交流を楽しむ)を心がける。
面白かったのは結婚相手の選び方について。
多くのお金持ちが学生時代にスポーツをやっていたというのは、実はスポーツを通して団体行動の中で、人を見る目を知らずに身に着けていたのではないかという指摘がありました。
それが結婚相手を見つけるときに役に立つことにつながります。
正直で、責任感があり、情緒豊かで有能で協力的なパートナーを見つけること
家庭というものは一つの事業体だと考えれば、これは事業のパートナーとして組むにふさわしい人ですよね。つまり容姿は必要条件ではないということ。
「~そんな女性に、肉体的な魅力が備わっているいるのが一番いいのだがね…」という億万長者の言葉が掲載されています。
こうした事業パートナーとしての結婚相手というのは、1人より2人で考えた方が良い、という考え方が根底にあります。
自分でできることには限りがあり、信頼できる外部を持つ。それが事業としての成長を促します。同じことを家庭にも取り入れているということなんですよね。