2019年の秋に個人年金特別控除を目当てにして、JA共済の「ライフロード」を申し込みました。下記がその記事です。
この記事、いまだにアクセスを集める記事なのですが、先日コメントにIRRで計算した場合の利回りの指摘がありました。
YOUTUBEのリンクも貼っていただきました。
第122回 もうだまされない!個人年金保険の節税効果を考慮した「正しい保険の見極め方」【お金の勉強 初級編】
おぉー、このYOU TUBEめっちゃ勉強になりますね。
さて、IRRとは内部収益率という指標になります。僕の理解では、簡単にいうとキャッシュフローに注目をし、資金拘束をした場合に本当は複利で運用したらどれくらいの利回りなのということ。
IRR(内部収益率)とは?利回りとの違いや計算式などわかりやすく解説 | ソーシャルレンディング情報 - CROWDPORT
実際に「JA共済 ライフロード」のIRRを出してみた!
上のリンクをもとにエクセルを使って、僕の場合の「JA共済 ライフロード」のIRRを計算してみました。
条件
掛け金:年額 ¥80,000
期間:2018年~2038年 21年間払い
運用利率:5年目以降、1.5%(2018年の運用利率を適用 ※ここは変動)
節税額(所得税 20%・住民税 10%):年額 ¥10,800
これをエクセルで作ってみました。
僕の試算によるとIRRは1.95%という結果になりました。最低保証年額だった場合は1.33%となります。思っていたよりも数値が出ません……。これは払い込み期間が21年にも及ぶので初期に払い込んだお金の運用が株式ほどの運用ができないからです(運用利回りが1.5%ですもんね)。
「JA共済 ライフロード」を申し込んだ時に直観的に、資金拘束の予感を感じていたのですが、これを数値で表したらこんな数字になりました。
株式などの期待利回りからすると寂しい数字です。確実に積立ができるという点は評価できますが、個人的には、元本割れの心配がないということを考えるとぎりぎり及第点かなぁといったところです。
ここからわかる結論としては、若い方には向かない保険であるということ。払い込み期間が短い場合は、比較的有効なのではないかということです。このあたりはJA側も分かっているようで、最終開始年齢は50歳に設定されています。この40歳後半から50歳で申し込むというのも手ではないでしょうか。
ついでに「明治安田生命 じぶんの積立」のIRRを出してみた!
「JA共済 ライフロード」が個人年金保険料控除対象商品に対して、僕が節税対策で生命保険料控除を目当てにして入っている商品が「明治安田生命じぶんの積立」になります。
こちらは2017年から加入しています。こちらも「JA共済 ライフロード」と同じく掛け金が控除の商品になるのですが、こちらもIRRを計算してみました。
こちらは期間が10年と短いこともあり比較的節税効果が残っています。IRRは2.71%となりました。まぁまぁですね。
さて、ここで一つテクニックを思いつきました。払い込みが終わった6年目に解約したらどうなるのでしょうか。保険の契約書を引っ張り出し返戻金を見つけてエクセルに落とし込みます。
なんとIRRは5.62%にあがりました!
契約時にこの保険商品は6年目にもう1本同じ商品を通すことができるという説明を聞きました。ということは、6年目早々にもう1本「じぶんの積立」通し、その後そうそうに1本目を解約というようなことができれば、このIRRを享受することができます。この数字であれば、個人的にはOKでしょう。
満期まで契約しきった場合には再契約可能ということの説明がありました。解約については約款に載っていました。
解約・失効などをした場合について
● ご契約が解約された場合(ご契約が解除となった場合などを含みます)、または、失効して復活していない場合、同一のご契約者は、解約または失効した日から3年間は、あらためてこの保険にご加入いただくことはできません。
ということは、5年目に2本目を契約。1本目は5年間払い込み後、税額控除を受けて、6年目に解約。9年目に再契約という流れが一番資金効率がいいことになります。この商品が残っていればの話ですが…。
IRRという考え方
今回ブログのコメントをきっかけにIRRという考え方で自分の投資商品を再考してみました。IRR自体、あまりなじみがない考え方でした。
会社経営においてキャッシュフローが大事ということはよく言われます。それと複利を合わせたのIRR(僕の理解ではそうなります)とすると、指標として目安になります。
現在計画している太陽光発電にも落とし込んでみたりするのですが、実は初期費用が少ないと大きい利回りになります。ただ利息の支払いもあるので、絶対額は小さくなったりすのでそのバランスが大事だったりもします。