会社の後輩とお金を借りるというということについて会話をしたので、それについてまとめておきます。
「借金をするなら住宅ローンにまとめよ」という話
僕も後輩も住宅の購入の検討をしています。そもそも住宅はもたなくて住むなら持たない方がいいというのが基本的な僕の考え方ですが、それは価値観が人それぞれなので、おいておきます。
ここでは後輩の場合を取り上げます。
(設定)
借入金 150万(カーローン 年率3.5% 残り3年ほど残債あり)
住宅購入 4000万(うち頭金1000万/ローン3000万 フラット35 年率1.5%)
上記のような設定を考えていたようです。
僕からのアドバイスとしては、住宅ローンの頭金を850万にし、カーローンを一括返済をした方がいいよと伝えました。
カーローンの150万円について、金利が2%安くなります。3年の残債だった場合、約6万円の削減になります。
頭金は20%入れれば審査的には大抵通りますので、おそらく問題ないでしょう。
僕にとっては当たり前でしたが、後輩からすると目から鱗だったようです。
個人が借りれる資金調達金利で一番低いのが住宅ローン
会社勤めのメリットとして、信用が比較的あるので住宅ローンを借りることができます。
世の名にはさまざまなローンがあります。大手都市銀行の金利を見てみましょう。
- 住宅ローン 35年 1.66%(フラット35)
- 教育ローン 2.975%(有担保)3.475%(無担保)
- フリーローン 2.975%(有担保)5.975%(無担保)
- マイカーローン 4.475%
- リフォームローン 4.75%
- カードローン 4~15%
こうしてみると住宅ローンの金利の安さが際立っています。裏を返せば、銀行が不動産について担保価値を見出していることです。
もし他で借入金があるのであれば、住宅ローンの頭金を削ってでも、そちらの借入金を返済した方が、金利分お得になります。
たかが数パーセントと思うなかれ。上記の後輩の例を見てもわかるように、1年で数万円の削減になります。
ちなみにもし資産運用に自信があるのであれば、住宅ローンを借りたままにして、余裕資金で資産運用をすることもできます。仮に確実に年率3%で運用できるのであれば、1.3%程度の運用益を得ることもできます。(ただ世の中には確実なんてものはないのも事実ですが…)
このように住宅ローンを使っての資産運用という手があります。
もちろん繰り上げ返済をするということもできます。この場合は1.6%の運用益と同じ効果になります。こちらは確実な1.6%となります。
借金は完全に悪と決めつけるのはよくありません。事業家にとって銀行はお金を預けるところではなく、お金を借りるところだといわれます。上手に借金と付き合いましょう。