お金について、徒然と。

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保有株 セゾン情報システムズがTOBされる事態に

長年長期保有しているセゾン情報システムズという企業があります。JASDAQ上場のマイナーな会社です。

今週、この会社の株価がなんとストップ高となっています。
実はこの会社の大株主にエフィッシモという投資会社があります。これは旧村上ファンドのマネージャーが立ち上げたファンドでして、このファンドが敵対的TOBを仕掛けたことによるものです。そういえば数年前にも同じようにTOBを仕掛けていたなぁということを思い出しました。


ニュース - セゾン情報が対抗策検討、旧村上ファンド出身者設立のエフィッシモによるTOBで:ITpro

今回のTOBについて

今回のTOBは、よく考えるとなるほどと思えるタイミングで仕掛けられています。
セゾン情報システムズは、2月6日に決算予想を下方修正しています。大型システム開発案件の費用がかさんでいるということで、営業利益にして46億円もの赤字予想という内容でした。
これを受けて株価は低迷中。僕のような長期保有株主ですら、はぁ〜…という額の赤字です。
これまでこの銘柄は、ほぼ借金がない状態で、安定した業績を上げていました。ただ他の日本株が上昇傾向にあるにも関わらず、のらりくらり業績だったともいえます。そこにこの赤字予想のニュースです。
 
公開買付価格は、2月6日の終値に対して70%高の1700円。
ただ会社側も対抗策として、①追加株式の発行による稀薄化、または②上回る額のTOBで子会社化などの手段が予想されます。
 
弱小株主の僕は、ことの成り行きを眺めていたいと思います。自分の保有株がTOBされるなんて、貴重な経験ですもんね。

なぜ僕がセゾン情報システムズの株を保有しているか

なぜこんなマイナーな銘柄を僕が保有しているかというと、実は就職活動の時にこの会社に応募していたからなんですね。
たまたまセゾンの子会社ということで、目に止まって応募したということです。もちろん不採用だったのですが…。
 

就職活動というものは、堂々と色々な会社を訪問できるチャンスでもあります。こんな機会、一旦社会人になってしまうとなかなか無いです。

結果、80社近く受けたはずで、当然ほとんどは不採用通知。当時は辛かったですが、今となっては、話のネタにも投資のネタにもなっています。

30代半ばの僕です。もしこのままこの会社に入っていたら、今ごろ自分の会社がどうなるかのバタバタに巻き込まれていたということです。 また働き盛りの年代ですので、今回の巨額の赤字案件の当事者になっていたかもしれません。

 

人生にもしはありませんが、良いこともあれば悪いこともある。

 

人間万事塞翁が馬

 

この言葉を思い出す、TOBのニュースでした。