分配金について
今期の分配金は、1口当り 10,121円でした。2口保有していますので、税引き前で20,242円の分配となります。現在の評価額からの利回りは、5.02%となっています。
なお、購入価格ベースでは、5.19%となっています。 REIT銘柄の中では高めの利回り水準ですが、逆にいうと市場からはそれほど評価されない銘柄ということです。実際、アベノミクス相場になっても評価額は、それほど上がっていないのが実情です。その理由などを運用報告書からみていきたい思います。
運用報告書から
まずは、今期の成績からです。
営業収益 62億1300万→66億8000万
営業利益 26億3300万→29億3400万
当期純利益 19億2200万→22億1300万
一口あたり分配金 10000→10121
LTV 55.8%→57.0%
昨年末に増資があり、4棟取得・2棟売却ということで、増収増益となっています。分配金も多少ですが増えているということです。ただ他のREATのような派手な資産拡大ではないようです。有利子負債が大幅に増加しているのが気になります。
このプレミア投資法人ですが、オフィス6割・レジデンス4割というポートフォリオになっています。
気になるのは、オフィス部門の稼働率の低さです。レジデンス部門の稼働率が94%に対してオフィス部門は、90%程度にとどまっています。僕の保有しているオリックスREITが98%程度の稼働率を誇っているのに対してみるとかなり見劣りします。
個別物件をみてみると、いくつかの物件で稼働率が8割を下回る物件が6物件もあることがわかります。このオフィス需要が好転している中でのこの状況というものは、辛いところです。 この辺りが市場評価が芳しくないということなのだと思います。
一応、利回りが5%を超えていますので、引き続き保有予定ですが、買い増しは考えていません。