昨年度の大型IPO案件だったJR九州。初めてIPOで当選したということで、記念に保有し続けています。今回は初めての株主総会招集通知とあわせて株主優待が届きました!
JR九州の株主優待制度はこちら。
(1) 鉄道株主優待券
100株以上 100株ごとに1枚
1,000株以上 10枚+1,000株超過分200株ごとに1枚
10,000株以上 55枚+10,000株超過分300株ごとに1枚
20,000株以上 100枚
※自社営業路線内の片道の運賃・料金の5割引券(1人1枚、2枚以上の同時使用不可)
※運賃:片道乗車券、料金:特急券、グリーン券(個室を除く)及び指定席券
※運賃及び料金のいずれか、もしくは双方の割引に使用可
※片道行程の範囲内であれば、1枚で複数列車の料金割引可
※有効期間:6月1日~翌年5月31日まで
(2) グループ株主優待券(グループ対象施設等割引券:共通券タイプ)
100株以上 5枚
※1枚につき、以下の優待内容1つを選択利用可
高速船ビートル:福岡-釜山往復1万円
うちのたまごEGG&SWEETS:100円引
八百屋の九ちゃん:100円引
ステーションホテル小倉:宿泊基本料金5割引
ホテルオークラJRハウステンボス:宿泊基本料金5割引
JR九州ホテル:宿泊基本料金3割引(休前日2割引)
豊後・大山ひびきの郷:宿泊基本料金3割引(休前日2割引)
JR西日本の制度をみならったような制度になっています。
メインは5割引きの鉄道優待券でしょう。ただ九州新幹線って結構割引制度が充実しており、ヤフオクの落札相場は1000円前後と全然振るいません。4000円前後ではといわれていたのですが…。
グループ株主優待券もビートルの1万円なんかはいいと思うのですが、こちらもほとんど値段がついていない状況です。
現在(2017年6月)の株価が3600円程度ですので、優待利回りは0.27%。購入価格からは0.38%となります。もう少し評価されてもいいと思うのですが…。
一方配当は、1株あたり38.5円となります(決議前)。ただこちらは半年の計算ですので、年間に直すと77円となります。この場合、現在の株価からの利回りは2.1%、購入価格からは2.9%の配当利回りとなります。
上場以降40%も値を上げていますので、売却か保有か難しいところです。
つづいて昨年度の業績を見てみます。
営業収益 3829億円(+1.3%)
営業利益 587億円(+181.2%)
経常利益 605億円(+89.1%)
1株当り純利益 279.7
総資産 6766億円
純資産 3484億円
昨年度は上場を控えて、経営安定
基金の取崩しおよび鉄道事業固定資産の減損処理を行ったため上記のような大幅増益の決算となりました。
次に事業別の売上と利益です。
運輸 1809億円→1764億円(▲105億円→257億円)
建設 884億円→793億円(61億円→59億円)
不動産 620億円→ 674億円(204億円→226億円)
流通・外食 962億円→1004億円(34億円→34億円)
その他 581億円→609億円(24億円→25億円)
懸案の
運輸業が黒字化しています。そして相変わらず不動産業が屋台骨の企業グループとなっています。もともと九州は高速道路が発達しているので、鉄道事業は苦戦しています。ただJRブランドとして九州地区ではブランド力はあります。それを生かして不動産などに力を入れてここまできたといったところでしょう。
その姿勢は学ぶところがありますね。